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基調講演&上映 第5回MADATAC

2013.12.12

今年で5回目を迎えるスペインのビデオアートフェスティバル「MADATAC(マダタック)」で開催されるシンポジウム「Ciber culture & New Media Art Symposium」にて美学・メディア理論の吉岡洋(京都大学大学院文学研究科教授)による基調講演を実施します。また、同フェスティバルにて文化庁メディア芸術祭の第16回受賞作品を中心とした映像プログラムの上映を行います。

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MADATAC 05    www.madatac.es
会期:12月18日(水)〜 12月22日(日)
会場:CENTROCENTRO PALACIO DE CIBELES (スペイン・マドリッド)

スペインの首都、マドリッドで毎年12月に開催される「MADATAC(CONTEMPORARY FESTIVAL OF NEW MEDIA ARTS AND ADVANCED AUDIOVISUAL TECHNOLOGIES))」は、メディアアート、ビデオアート、実験的なニューメディアによる表現を専門とした現代アートフェスティバルで、今年で5回目を迎えます。非営利の組織によって運営されており、研究者とアーティスト、批評家、学芸員、コレクター、関係機関などとの交流や、同分野への理解を促すことを目的に開催されています。会期中にはビデオアート作品の上映とコンペティション、インスタレーション作品の展示をはじめ、アーティストや研究者による講演やワークショップ、パフォーマンスが開催されます。(公式サイトより)

本フェスティバルのプログラムの一環として開催されるシンポジウム「Ciber culture & New Media Art Symposium」では世界各国から7名の作家、研究者、学者が登壇し、セッションテーマである「TRANSMORPH REALITIES: THE ABDICATION OF THE VISUAL REAL」(「リアリティの越境と変容:視覚的リアルの放棄」)について講演し、ディスカッションを行います。文化庁メディア芸術祭では、本シンポジウムに美学・メディア理論の吉岡洋氏(京都大学大学院文学研究科教授)を招聘し、基調講演を実施します。
「Playing with Identities: Media Arts Open the Door to Parallel Realities」と題した講演では、日本特有の文化的アイデンティティの流動化におけるメディア芸術のポテンシャルを近年の文化庁メディア芸術祭の受賞作品にも触れながら発表する予定です。

■シンポジウム「Ciber culture & New Media Art Symposium
日時:12月19日(木)〜20日(金)
会場:CENTRO PALACIO DE CIBELES内 講堂
登壇者: Derrick de Kerkhove(ベルギー) / Edward Shanken(アメリカ)/ Robert Lisek(ポーランド)/ Claudia Robles(コロンビア)/ Ramón Alcalá(スペイン)/ Carolina Fernández(スペイン)/ 吉岡洋(日本)

【プログラム】
12月19日(木)
10:00〜11:00 シンポジウム「Ciber culture & New Media Art Symposium」オープン
11:00〜12:00 吉岡洋(日本)
12:00〜13:00 Carolina Fernández(スペイン)
13:00〜14:00 Edward Shanken(アメリカ)
14:00〜14:30 質疑応答

12月20日(金)
11:00〜12:00 Ramón Alcalá(スペイン)
12:00〜13:00 Robert Lisek(ポーランド)
13:00〜14:00 Derrick de Kerkhove(ベルギー)
14:00〜15:30 シンポジウム「Ciber culture & New Media Art Symposium」総括

■基調講演  
「Playing with Identities : Media Arts Open the Door to Parallel Realities」 
出演:吉岡 洋(京都大学大学院文学研究科教授[美学・芸術学])
日時:12月19日(木)11:00〜12:00
会場:CENTROCENTRO PALACIO DE CIBELES内 講堂
入場無料

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吉岡洋氏 プロフィール
1956年京都生まれ。京都大学文学部哲学科(美学専攻)。現在京都大学大学院文学研究科教授。京都芸術センター発行の批評雑誌『Diatxt.』(ダイアテキスト)1〜8号までの編集長、「京都ビエンナーレ2003」、「大垣ビエンナーレ2006」の総合ディレクターを務める。著書に『〈思想〉の現在形 - 複雑系・電脳空間・アフォーダンス』(講談社、1997年)、『情報と生命 - 脳・コンピューター・宇宙』(新曜社、1993年)ほか、哲学、美術、メディアカルチャーについての論文を多数発表。2011年から2013年まで、文化庁主催の「世界メディア芸術コンべンション」の座長を務めた。

■公式上映  
第16回文化庁メディア芸術祭受賞作品―映像プログラム―(120分)
平成24年度[第16回]アート、エンターテインメント、アニメーション各部門の受賞作品と審査委員会推薦作品を中心に、短編アニメーションやビデオアート、ミュージックビデオなど、多様な短編映像作品及び、優れたプロジェクトの紹介も含めて編成した18作品を上映します。
日時:12月20日(金) 19:00〜21:00
会場:CENTROCENTRO PALACIO DE CIBELES内 講堂
入場無料

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