9月2日から7日まで開催されるファントーシュ国際アニメーション映画祭(FANTOCHE 2014)にて、アニメーション作家である古川タク氏と和田淳氏によるトーク&上映イベントを開催します。
スイスのバーデンにて毎年9月に開催されるFANTOCHEは1995年より始まり、2D、3Dや実写をミックスした手法など40 分以内のショートアニメーション作品を対象にしたコンテストです。大胆なアイディアや新しい画風、斬新なストーリー展開など、野心的なプロジェクトを積極的に評価するアニメーションフェスティバルとして知られています。
本年は「日本スイス国交樹立150周年」にあたり、フェスティバルの会期中に近年の日本アニメーションを総合的に鑑賞できる特集プログラムが予定されています。これにあわせ、文化庁メディア芸術祭では、創成期より日本の短編アニメーションを牽引してきた古川タク氏と世界中で高い評価を受けているアニメーション作家の和田淳氏のトーク&上映イベントを開催します。
第12回ファントーシュ国際アニメーション映画祭(FANTOCHE 2014)
http://fantoche.ch/en
会期:2014年9月2日(火)〜9月7日(日)
会場: Cinema Trafo、Cinema Sterk、Trafohalleほか(スイス/バーデン)
■ 古川タクトーク&上映「From the Beginning」
アニメーション作家の古川タク氏がセレクトした、1960年代から現代までのアニメーション作品を上映します。また、日本においてアニメーション制作の現場に携わってきた作家として、マンガ表現やアニメーション表現などの1960年代から現在に至る各時代の状況を考察し、解説します。
http://fantoche.ch/en/programme/talk-taku-furukawa-beginning
出演:古川 タク(文化庁メディア芸術祭運営委員、アニメーション作家)
日時: 9月4日(木)18:30-20:00
会場: Cinema Sterk (Bahnhofstrasse 22, 5400 Baden)
入場料: 10スイスフラン(シングルチケット)、もしくはフェスティバルパス
上映作品:
『人間動物園』久里洋二(1962)
『鬼恋歌』林静一(1971)
『驚き盤』古川タク(1975)
『コーヒーブレイク』古川タク(1977)
『おんぼろフィルム』手塚治虫(1985)
『やさしいマーチ』植草航(2011/第15回文化庁メディア芸術祭新人賞)
『ニュ〜東京音頭』ぬQ(2012/第16回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品)
『九十九』森田修平(2012/第16回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品)
『火要鎮』大友克洋(2012年/第16回文化庁メディア芸術祭大賞)
『夜ごはんの時刻』村本咲(2013/第17回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品)
『Airy Me』久野遥子(2013/第17回文化庁メディア芸術祭新人賞)
■ 和田淳トーク&上映「Atsushi Wada Retrospective」
文化庁メディア芸術祭アニメーション部門で優秀賞を受賞し、ベルリン国際映画祭短編部門で日本人として初めて銀熊賞を受賞した和田淳氏のこれまでの作品を、作家による解説とともに上映します。
http://fantoche.ch/en/programme/atsushi-wada-retrospective
出演:和田淳(第16回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞ほか)
日時: 9月4日(木)20:45-22:15
会場: Cinema Sterk (Bahnhofstrasse 22, 5400rasse 2
入場料: 13スイスフラン(シングルチケット)、もしくはフェスティバルパス
上映作品:
『係』(2004)
『kiro no hito』(2003)
『やさしい笛、鳥、石』(2005)
『鼻の日』(2005)
『そういう眼鏡』(2007)
『春のしくみ』(2010)
『グレートラビット』(2012/第16回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞)
『Anomalies』(2013/第17回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門審査委員会推薦作品)