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COMIKS-日伊韓共同研修プロジェクト
レポート
韓国・ソウルで実施されたファーストセッションに続く東京でのセカンドセッションが、9月16日(土)から9月21日(木)まで行われました。
イタリア・韓国両国から計21名が訪日。日本の参加者とともにワークショップの課題に取り組んだほか、9月16日(土)より開催された第20回文化庁メディア芸術祭に参加し、受賞者シンポジウムなどを聴講しました。
イタリアに古くから伝わる物語「狂えるオルランド」を下敷きとした作品を制作する4グループによるグループワークでは、ソウルセッションで完成させたストーリーボードを下敷きに、それぞれが10月中旬の完成に向けた作業を進めました。Webtoonimationや360度VRピクチャーブック、E-BOOKと異なるメディアで作られた東京での成果は、10月27日(金)から11月1日(水)までイタリア・トスカーナ州で実施されたプロジェクトの最終セッションに引き継がれ、グループそれぞれのストーリーをマンガ原稿にする課題が行われました。
東京では2つのマスタークラスを開講。すがやみつる氏による「日本のマンガメディアの独自性」では、独自の発展を遂げた日本のコミック業界の現状について、ひらのりょう氏による「創作におけるメディアとは」では、メディアの領域に囚われずに発想を作品にする重要性について、それぞれ講義が行われました。
東京セッション独自の課題は、左右半分ずつの絵を二人一組で描き1枚の絵として完成させる「Back 2 Back(B2B)」を実施。パートナーの絵の質感や意図までを考慮して1枚の絵を仕上げる課題を通して、絵を描く個人個人のスキルに関わらず創造力やストーリーテリングの能力を引き出す結果を得られました。
Back 2 Back(B2B)の成果
文化庁メディア芸術祭紹介展示・ワークショップ・シンポジウム開催
韓国のソウル国際マンガ・アニメーション映画祭(SICAF)とイタリアのルッカ・コミックス&ゲームズとの連携プロジェクトCOMIKSにて、文化庁メディア芸術祭の紹介展示及びワークショップ、シンポジウムを開催します。
参加概要
COMIKS (Catching Opportunities in entertainMent Improving the Knowledge of the Sector) は、韓国最大のアニメーション・マンガの祭典・ソウル国際マンガ・アニメーション映画祭(SICAF)とヨーロッパ最古のコミックフェスティバル・イタリアのルッカ・コミックス&ゲームズと文化庁メディア芸術祭の3フェスティバル連携による国際研修プロジェクトです。韓国、イタリア、日本の3か国で各フェスティバルの紹介展示やプロのアーティストによるレクチャー、ワークショップによる共同制作等を実施します。本プロジェクトは異なる文化や技術の相互理解を通じて、国際的なネットワークを構築し、自国では得ることのできない新しい経験や発見を得、最終地のイタリアでプロジェクトの成果発表展示を行います。
COMIKS-日伊韓共同研修プロジェクト
会期: | 2017年7月3日(月)〜7月8日(土) 2017年9月16日(土)〜9月21日(木) 2017年10月27日(金)〜11月1日(水) |
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facebook: | https://www.facebook.com/COMIKS2017/?fref=ts |