MASAHIKO SATO + EUPHRATES(日本)
第12回 アート部門 優秀賞2分50秒
映像作品
ISSEY MIYAKE による新ブランド「A-POC INSIDE」のプロモーション映像。認知科学の知見を用いて、黒地に白い点や文字だけの構成でファッションモデルたちのいきいきとした動きを表現している。
本プログラムでは、日本ならではの独特の世界観や感情描写の表現、現代日本の日常を反映したアニメーション作品、ミュージックビデオ、映像作品を紹介します。
© 株式会社 イッセイ ミヤケ
MASAHIKO SATO + EUPHRATES(日本)
第12回 アート部門 優秀賞2分50秒
映像作品
ISSEY MIYAKE による新ブランド「A-POC INSIDE」のプロモーション映像。認知科学の知見を用いて、黒地に白い点や文字だけの構成でファッションモデルたちのいきいきとした動きを表現している。
©mukai jumpei
向 純平 (日本)
第19回 エンターテイメント部門 審査委員会推薦作品2分13秒
ミュージックビデオ
渋谷駅を高解像度のフィルムで撮影し、スリットスキャンという手法で加工した電子音楽家Yuki Matsumuraのミュージックビデオ。横長の画面は血管のような細い筒に見立てており、加工による映像の歪みは、不確かな世界と人間が持つ内面的なバグを象徴している。時間と空間を超越した世界観が、鑑賞者に現実世界にもバグが起きているかのような感覚を覚えさせる。
© NTT DOCOMO, INC.
原野 守弘 / 西田 淳/ 菱川 勢一 / 松尾 謙二郎 / 津田 三朗 / 大磯 俊文(日本)
第15回 エンターテイメント部門 審査委員会推薦作品2分02秒
映像作品
人工林のメンテナンスのために切り出される間伐材を使用して製作された携帯電話のためのCM作品。製品と同じく間伐材を使用し、職人の手によって緻密に作られた長さ44mの木琴を森の中に設置。そこを転がる木の玉が、バッハのカンタータ第147番『主よ、人の望みの喜びよ』を奏でる。同製品の持つエコロジカルなコンセプトが心地良い風景と音楽に乗せて届けられる。
©横田将士
横田 将士(日本)
第12回 アート部門 審査委員会推薦作品5分27秒
映像作品
家族や風景を映した記録映像をフレーム単位で写真として出力し裁断加工、加工した写真を時系列に沿って1枚1枚積み重ねる過程をコマ撮り撮影する事により、映像の中に平面として収めれていた”かたち"を空間に再現した映像作品。
©OKAMOTO Masanori / Tokyo University of the Arts
岡本 将徳(日本)
第16回 アニメーション部門 審査委員会推薦作品5分53秒
短編アニメーション
自由律俳句の代表的な俳人・種田山頭火(1882-1940)をモチーフにして「さみしい」という感情の象徴化を試みたアニメーション作品。旅の道中、山の緑に囲まれるなかで、ほろ酔い気分で顔を赤らめた人物の表情が、カットアウトの手法を用いて細かく描写されている。
©Tezuka Productions
手塚 眞(日本)
第18回 アニメーション部門 審査委員会推薦作品12分00秒
短編アニメーション
手塚治虫による未完の実験アニメーション『森の伝説』。1987年に制作され、全四楽章から成る構想のうち、第一・四楽章を完成させたところで手塚治虫が逝去。その続編を、息子の映像作家・手塚眞が手掛けた。本作では残された全楽章分の創作メモをもとに、手塚眞が新たに第二楽章を制作し、27年という歳月を経て父子の共作が実現された。
©I.TOON
伊藤 有壱(日本)
第18回 アニメーション部門 審査委員会推薦作品7分40秒
短編アニメーション
舞台は港街「Y」。歴史的な建物が時を経て生命を宿し始めた中で、一片のレンガは外国から訪れる「客」の水先案内人として働いていた。ある日、運河につながれたボートハウスから出てきた人形と出会い、もうひとつの小さな物語が幕を開ける―。コマ撮り映像とCGを融合したネオクラフトアニメーション技法による短編アニメーション作品。
© ROBOT
KATO Kunio(日本)
第12回 アニメーション部門 大賞12分04秒
短編アニメーション
水に囲まれつみきを積んだような部屋でひとりの老人が暮らしている。水没している階下にパイプを落とした彼は、それを拾うためにもぐり、それぞれの部屋に刻まれた家族の思い出にめぐりあう。いまはいない妻、娘、なつかしい人々の大切な記憶が静かなタッチで描かれ、純度の高い心にしみる作品となった。地球温暖化のテーマも秘められている。