『Alter』制作チーム 代表:石黒 浩/池上 高志 (日本)
優秀賞2分10秒
メディアパフォーマンス
ロボットの持つ「生命らしさ」を外見だけでなく、運動の複雑さで実装した。『Alter』は42 本の空気圧アクチュエータで構成された体と、年齢・性別が不明な「誰でもない」顔を持つ。その運動は、CPG(Central Pattern Generator)をモデルにした周期的な信号生成器、ニューラルネットワーク、周囲に設置したセンサーによって制御される。その動作は、自らの周囲を認識する照度センサーや距離センサーの値にも反応し、なめらかでカオティックな身振りを見せる。「メカニズムも存在目的も生物とは異なる機械が、ときに生物よりも生命性を感じさせるのはなぜか?」という問題を提起する作品。