第23回文化庁メディア芸術祭受賞作品上映プログラム 第23回文化庁メディア芸術祭:アニメーション部門から受賞7作品を収録。 時代を映し出す文化庁メディア芸術祭のトレンドをアーカイブします。 アニメーション部門 受賞作品 新人賞 © Nohara Tsukiji 2019 “向かうねずみ” (2019) 築地 のはら [日本] 短編アニメーション [5分49秒] 10月11日、私の24歳の誕生日に築地が豊洲へ移転した。推定1万匹いるとされるねずみ達は突如楽園を失った。一匹のねずみは旅に出た。向かう場所は分からないけれど、とにかく向かう事にした。 優秀賞 © TAIYO KIKAKU Co., Ltd. / EXPJ, Ltd. “ごん” (2019) 八代 健志 [日本] 短編アニメーション [27分57秒] いたずら好きのごんと、心の優しい兵十。 ふたりをつなぐのは、真っ赤に咲いた彼岸花――。 いたずらばかりしている小ぎつねの、ごん。 ある日、兵十が川で獲ったウナギを、ごんはいたずら心で逃がしてしまう。 それは病気の母に食べさせるための大事なウナギだった。 母が亡くなり落ち込む兵十をみて、ごんは償いをするのだが…… 新人賞 © 2019 CHENG Jialin / Tokyo Zokei University “浴場の象” (2019) CHENG Jialin [中国] 短編アニメーション [3分42秒] 中国の90年代後期、住んだ町に工場の浴場があった。そこに一匹の象と出会え、時代の変遷を経ると共に不思議な物語が展開している。 新人賞 “Daughter(Official trailer)” (2019) Daria KASHCHEEVA [ロシア] 短編アニメーション [1分20秒] とある病院の病室。 娘(彼女)は、傷ついた鳥に対する感情を父親に伝えようとした幼い頃のことを思い出している。そこで起こった一瞬の誤解から始まったすれ違いが、何年もの月日を経て、病室にいるこの瞬間まで続いている。 しかし、小鳥が窓にぶつかってガラスが割れた瞬間、何かが変わる。 優秀賞 © Vivement Lundi ! – 2019 “Nettle Head” (2019) Paul E. CABON [フランス] 短編アニメーション [14分14秒] バスティアンは友人2人と自転車で出かける。たどり着いたのは、廃棄された機械やイラクサで埋め尽くされた、立ち入り禁止の廃墟。そこへバスティアンが足を踏み入れると、そこには有毒なガスが蔓延しており、得体の知れない無数の黒い手が襲ってくる。 ソーシャル・インパクト賞 © 2019 TOHO CO., LTD. / CoMix Wave Films Inc. / STORY inc. / KADOKAWA CORPORATION / East Japan Marketing & Communications, Inc. / voque ting co.,ltd. / Lawson Entertainment, Inc. “天気の子(予報2)” (2019) 新海 誠 [日本] 劇場アニメーション [2分2秒] 物語の舞台は、雨が降り続く東京。島からフェリーでやってきた家出少年・帆高は、弟と2人で暮らす少女・陽菜と出会う。陽菜には、祈るだけで、空を晴れにできる不思議な能力があった。帆高と陽菜は、人々が望む一瞬の晴れを叶えるアルバイトを始める。しかし、陽菜の能力の代償や、大人たちの思惑が、2人の運命を大きく動かし始める。 大賞 © 2019 Daisuke Igarashi・Shogakukan / “Children of the Sea” Committee “海獣の子供(予告編2)” (2019) 渡辺 歩 [日本] 劇場アニメーション [1分] 自分の気持ちを言葉にするのが苦手な中学生の琉花は、夏休み初日に部活で問題を起こしてしまう。そんな琉花が水族館へと足を運び、大水槽に佇んでいた時、目の前で魚たちと一緒に泳ぐ不思議な少年“海”とその兄“空”と出会う。 琉花の父は言った――「彼等は、ジュゴンに育てられたんだ。」 三人の出会いをきっかけに、地球上では様々な現象が起こり始める。夜空から光り輝く流星が海へと堕ちた後、海のすべての生き物たちが日本へ移動を始めた。 第23回受賞作品の詳細はこちら